●ご飯(お米)は、悪者ではない!
糖質制限ダイエットの影響なのか「ダイエットのために、ご飯は食べません」という方によくお会いします。
ご飯が悪者にされているようで、残念な気持ちになります。
確かに、炭水化物を抜けば、体重は減りやすいでしょう。
でも、また食べ始めれば、リバウンドしますよ。
炭水化物を一生食べないのでしょうか?
炭水化物(糖質)は、身体を動かすエネルギー源! 身体にとって、必要なものです。
ご病気などで制限が必要な方をのぞき、制限しすぎるのは良くないと思います。
ご飯が悪いのではありません。
「食べ合わせ」と「白米」が悪いの!
●太る原因は肉!
ステーキ&ライスやカツ丼など、ご飯と動物性タンパク質との組合せが太る原因。
動物性タンパク質と穀物では消化酵素の種類が違い、同時に食べると消化能力が下がり、太りやすくなるのです。

肉は脂肪を燃やすからダイエットに良いなどという人もありますが、太る本当の原因は米ではなく肉にあります。
肉には食物繊維がいっさい含まれていません。消化に時間がかかるため、老廃物として腸にたまりやすい。
肉は腸を汚します。腸が汚れるということは、血も汚れます。
血は腸から吸収した栄養素を全身の細胞に運びますが、その時に汚れた血が全身に回ることになります。
細胞の新陳代謝を阻害し、代謝が落ちるので太ります。
●栄養不足で太る!
白米は、玄米から胚芽と外皮を取り除いたもの。
食物繊維、ビタミンA・B1・B2・B6・B12・E、カルシウム、マグネシウムなどが豊富な玄米から、その栄養分のほとんどを捨てた残りが白米です。
栄養のないものを食べても、身体は満足しません。お腹はいっぱいなのに、もっともっと食べたくなります(=ニセの食欲がわく)。
それから、白米は血糖値を急激に上げやすいため、あまった糖分が中性脂肪としてたまります。
食物繊維が少ないため、体外へ排泄されにくいです。
白米を食べるなら、ビタミン、ミネラル、食物繊維(野菜や海藻など)を一緒に食べて、捨ててしまった栄養分を補わなければなりません。
ご飯と野菜たっぷり具だくさんの味噌汁は、最高の組み合せなのですよ!
ご飯をよーく噛んで食べると、脳も満足します。 腹持ちが良いので「がまんしないダイエット」ができます。
日本人は、昔からお米を食べてきました。 私たちのDNAに一番合っているはずです。
そしていまや、世界中が日本の伝統的な食事や玄米に注目しています!
私は、声を大にして言いたい
日本人なら米を食え!と
・・・ 私は農業関係者でも、お米業界関係者でもありません(笑)
理想の献立ては、ご飯・味噌汁・野菜の煮物・梅干・漬物
魚は週に2~3回でよく、肉は週に1回で十分。 栄養不足になるということは、ありません。
戦後のアメリカ流のカロリー栄養学に惑わされているだけです。
我が家のある日の夕食
一番のおすすめは、やっぱり玄米。 でも、確かに玄米は食べにくい。
下痢や便秘になるなど身体に合わない方もいるので、無理して食べるのは逆効果です。
(便秘になる方は、体質的に合わないというわけではなく、噛む回数が足りないことが多いです)
玄米が難しいなら、胚芽米。 白米に雑穀米を混ぜるだけでも良いと思います。
私は、玄米のみの日もあれば、玄米と白米とのミックス、玄米ともち米のミックス(もちもちして美味しい)、白米と雑穀米のミックス、黒米、そばの実、はと麦、キヌアなどを混ぜたりと、イロイロなパターンを日替わりで楽しんでいます。
【玄米を食べる際の注意点】
玄米は消化が悪いので、特によーく噛んで食べることが特に重要です!
最近の炊飯器はとても優秀で、玄米を水に浸さなくてもおいしく炊けます。
ですが、12時間から20時間は水に浸して、この時の水は必ず捨てます。
これは、玄米に含まれるアブシジン酸が毒性を持っているためで、水に浸すと不活性化されるそうです。
さらに、発芽させると無害となるため、発芽玄米がより良いようです。
~健康に良いはずの玄米の落とし穴より~
基礎体力がつく
玄米は、胚芽にあるタンパク質、外皮のセルローズの刺激により、腸内の有益な微生物を繁殖させ、胃腸を丈夫にします。 ミネラルの作用により、弱アルカリ性のきれいな血液を造って全身に供給する為の体力がつきます。
自律神経失調症・高血圧・動脈硬化を防止する
玄米食にすると、血糖値が正常に保たれるので、ストレスに対する抵抗力がつきます。 同時に血管も弾力性を増して、高血圧・動脈硬化の予防になります。
貧血・不妊症を改善する
ビタミン、鉄分、各種ミネラルを多く含むため、鉄剤を飲んだり、レバーを食べるよりも有効です。
便秘を解消し慢性病を予防
玄米の繊維が腸壁を刺激するために便秘が解消し、栄養のバランスがとれて、糖尿病・痔・肥満症などあらゆる慢性病も予防されます。
思考力の低下を防止する
ビタミン・ミネラルの作用で、頭の働きが活発になり、老化しません。
発ガン防止によい
玄米の胚芽には抗ガン物質のフィチン酸が有るうえ、血液を浄化する働きや活発な新陳代謝作用によって放射能、農薬などの化学物質を解毒し、速やかに体外へ排出する作用があるのでガン発生の防止に有効。